パソコンやサーバマシンにLinuxOSを導入して、NEXTCLOUDでプライベートクラウド・ファイルサーバを構築する有用性

GoogleDrive やOneDrive、ドロップボックス。使い勝手も良いけれども、データを他社に預けるのではなくて、自分の管理するサーバに入れる事ができないかな?容量制限も気にするの面倒だし・・・と思い、各社のNASを導入して共有ファイルサーバにしている方も多いと思います。しかし使い勝手という面で、いまいちGoogleドライブなどのクラウドサービスのように使い勝手がよくありません。共有のセキュリティにおいても、設定がいまいち難しいと思っている方も多いと思います。

NEXTCLOUDならば、クラウドサービスのような利便性と、サーバ自体をオンプレミスで運用できるというメリットとともに、操作の簡易性も特徴に上げることができます。

そもそもNEXTCLOUDって何?

Nextcloudは、オンラインストレージの作成と使用のためのクライアント・サーバ型のソフトウェアである。機能的にはDropboxに似ているが、オンプレミスのオンラインストレージサービスは提供しない。Nextcloudはフリーかつオープンソースなので、誰でも自分のプライベートサーバ(英語版)にインストールして利用することができる。 Dropboxのようなプロプライエタリなサービスとは異なり、Nextcloudのようなオープンアーキテクチャではアプリケーションの形でサーバに機能を追加することができ、ユーザーがデータを完全に自身の制御下に置くことができる。 NextcloudはownCloudの作者であるフランク・カーリチェック(英語版)によって、ownCloudからフォークして誕生した。Nextcloudはカーリチェックやその他のオリジナルのownCloudの開発チームのメンバーによって積極的に開発されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

というわけで、自分でドロップボックスのようなサーバを立てることができるというわけです。その利便性は、社内のローカル環境にとどまらず、たとえばVPNでの接続環境を整えるとか、固定IPを取得して公開サーバに設定するとか、またはVPSで構築すれば、社外からもアクセス可能なファイルサーバになります。

ファイル・フォルダの共有とか。

アクセス制限のかけ方も比較的簡単なので、社外に向けた書類のダウンロードサービスの提供も可能になります。設定如何では、時限方式を採用できたり、利便性は計り知れません。とにかく使ってみなければ、良し悪しはわからないと思いますが・・・。 外部からアクセスできるようになると、今度はセキュリティが気になりますよね。そこで二要素認証です。NEXTCLOUDのプラグインに、Two Factor TOTP Providerというものが用意されていて、ログイン時にユーザIDとパスワードを入力した後、ワンタイムパスワードを入力してログインできるようになります。

これには、 スマホの「Google Authenticator」アプリ等で登録する必要がありますが、そのあたりは今後、このサイトのナレッジ&FAQあたりで解説することにします。

 

デスクトップアプリとスマホアプリ

ともかくいろいろ書きましたが、NEXTCLOUDには、NEXTCLOUDサーバに簡単にアクセスできるアプリが無償で用意されています。Windows、MacOS、Android、iOS。それぞれ、インストールして、必要サーバ情報とログイン情報を登録すれば、あとは簡単に使用できます。また、デスクトップマシン用のアプリでは、同期機能もあるので、重要な書類は同期フォルダに入れておけば、自動的にバックアップされます。

ながながと書きましたが、簡易性とセキュリティ、そしてLinuxの標準的なファイルシステム上で動いているというのが重要で「もしも!」のとき、もしくは「もしも!」が起こりにくくする解決法が、インストールするサーバにRAIDを組むとか、2台を冗長化するとか、いろいろな手段で冗長性を担保できるのです。もちろん、それでも定期的なバックアップは欠かさないのが重要。個人事業主や中小企業ならバックアップには、安価な外付けUSBドライブなんかで充分ですけど。